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更新日: 2022.10.30 公開日: 2022.10.31

日本人は子どもに甘い?「七五三」から見えてくる子どもの文化

日本人は子どもに甘い?「七五三」から見えてくる子どもの文化


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こんにちは!ペチ子です。
11月15日は七五三。毎年10月も下旬になると、神社やお寺で着物を着たお子さんとご両親を見かけることが多くなりますね。
ちょうど紅葉の季節ともあいまって、風情がありとても素敵な光景だと思います。


「七五三」は日本だけ!?

そもそも七五三は、3歳・5歳・7歳の節目で、子どもから大人の髪型に変えたり、子どもの着物から大人と同じ装いに変える儀式として行われていたものだったそうです。
そして時代が進むにつれ、子どもの健やかな成長を祝い、今後の成長を願うという意味合いが強くなり、今のような七五三になりました。

では、世界的に見ると、日本の七五三のような文化がある国は他にもあるのでしょうか?

調べてみたところ、スペインやイタリアなど、カトリックを主な宗教としている国では8歳ごろに、大人の信者の仲間入りを祝う習慣があるようです。
他にも子どもの成長に関する行事では、カトリックの洗礼式や中国で100日や1歳のお祝いを盛大に行う様子などが、よく知られています。
諸外国では、誕生から1歳の誕生日までを祝う行事は一般的に行われています。

しかし、日本の様に「特定の年齢」という節目を設けて、何度も子どものお祝いをするという国は珍しいようです。

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日本は海外に比べて子どもの行事が多い!

さてさて、日本は海外に比べると子どもの成長を何度も祝うというお話をしました。
そこで、実際にどれくらい子どもに関わる行事があるのか挙げてみました。

生後6日(お七夜)、生後30日ごろ(お宮参り)、生後100日ごろ(お食い初め)、1歳(一升餅)、初正月初節句、3歳(七五三)、5歳(七五三)、7歳(七五三)、13歳(十三祝い

どうでしょう?
こんなに沢山、子どもの成長を祝う行事があるんですね。
昔は、16歳ごろから女の子をお嫁に行くこともありました。
なので、16〜18歳を成人の目安とすると、日本では大人になるまで切れ目なく子どもの成長を祝っていたことになります。

最近は、ハーフバースデーや1/2成人式などもメジャーになっていますので、子どもの成長を祝う行事はますます増えていますね!

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なぜ日本は、こんなに子どもの成長を祝う行事をするのか?

では、なぜ日本は、こんなにも子どもの成長を祝う行事があるのでしょう。
昔は現代に比べて、乳児死亡率が格段に高かったからでしょうか?
でも、それは日本だけではないはずです。

単に、日本人は外国人より「子供好き」なのか?
それとも、お祝いなどのイベントが好きなのか?
海外と日本では、何が違うのでしょうか。


日本人の子どもとの関わり方を考えた時に、思い出したエピソードがあります。
それは以前、中学校の英語の先生から聞いた話なのですが・・・。

ある生徒が、外国人の女性の先生に対して、「香水の匂いが強すぎて臭い」というニュアンスの発言をしたそうです。
外国人の先生は「日本の子どもは不躾で、大人に対して失礼な言動をとる」「自分の国では考えられない」と、とても腹を立てていたそうです。
私は単純に、「確かに、女性に対してその発言は失礼だろうな〜」と思っていました。
しかし、その英語の先生は「日本は子どもの言動に対して『おおめに見る』ことが多いから、文化の違いが生んだトラブルだ」とおっしゃっていました。
「なるほど~、日本人は欧米に比べて子どもに甘いのか」と、その時の私は思いました。

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日本人は子どもに甘い?

あまり詳しくはないのですが、欧米などではキリスト教の影響で「大人=完成された人間」、「子ども=不完全で悪い事をする存在」と見なす側面があるそうです。
子どもには小さい頃から「しつけ」を行って、「完成された大人に近づける」ことが、子どもに対する教育という感覚なのだそうです。

日本は逆に、「子どもは純粋で無垢な存在」とみなす傾向があります。
「子ども」というだけで「特別な存在」であり、それが顕著に現れているのが「子ども扱い」や子どもを「おおめに見る」という日本人の態度なのではないでしょうか。

「なぜ、日本人は何度も子どもの成長を祝う行事を行うのか」

その理由はわかりませんが、少なくとも日本人は昔から、子どもを「特別な存在」として大切にしてきたのは間違いありません。
ともすると、いつまでも子どもを「特別扱い」する日本人を、欧米諸国の方からは「日本人は子どもに甘い」と言われてしまうかもしれません。
それは見方を変えれば、あえて「子ども扱い」することで大人の社会から「子どもを守る文化」なのだと私は思います。
子どもたちが本当に大人になるまで、つぶさに子どもの成長を見守り、慈しむ文化が日本人の心の底にはあるのではないでしょうか。



おわりに

さて今回は、七五三から日本の子どもの文化に触れてみました。
日本人は昔から、子どもの成長を丁寧に見守り、みんなでその喜びを分かち合ってきました。
そこには、日本人の子どもに対する特別な「やさしさ」があるように感じました。

読者のみなさんのお勤めの園でも、七五三に絡めた取り組みをしている園もあると思います。
ぜひ、取り組みの内容や日本ならではの行事の困り事などをホイクタスで共有していただけたら嬉しいです。


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