代表者挨拶

(文末に石井が寄稿したコラムのリンクがあります。合わせてお読み下さい。)

はじめまして。 

一般社団法人ホイクタス代表理事の石井と申します。

最初に言い訳をさせて頂くと、僕は文章を書くことが苦手です。結局、何が言いたいの?って事になるかもしれません。でも、そんな時は直接お話ができたらと思っているし、実はその方が嬉しいです。

お気軽にご連絡頂けたらと思います。

その前提にはなりますが、まずは簡単に自己紹介をさせてください。

今でこそ様々な方が職場で働き、保育の世界もずいぶんと変わってきましたが、僕が保育の世界に入ったのは、保育士が保母さんと言われていた頃です。

右も左もわからない中で、次第にやりがいも感じるようになり、約20年になろうとしていたある日。

卒園し、成人した子どもの家族から「うちの子も社会人になったから一緒に食事しよう」と声をかけてもらい、久しぶりの再会を楽しんだ帰り道、子どもは社会人になったけれど、僕が当時から考えていた課題は一つも解決していない事をふと思いました。

疲弊する現場からレッテル保育へ

日々、忙しくバタバタしていると、子どもの何も声かけせずに抱っこして、別の場所に移動させたりしちゃう事があります。

保育だけでなく事務作業も膨大に残ってると、保育が作業化し、レッテルを貼ってしまう事、つまりレッテル保育が蔓延します。

みんな、一人ひとり子どもと向き合いたいと思ってるはずのに!です。

原因の大きな一つに、配置基準があります。 保育士をやってる方には当たり前のですが、大きな壁です(自治体によっても特例が出来つつあります)。

配置基準では、0歳児なら3人に1人、1,2歳児なら6人に1人、3歳児なら20人に1人、4歳児なら30人に1人という保育士が必要とされています。

想像してみてください。

0歳児3人を1人で保育する状況です。自分がトイレに行きたくなった時、子どもがグズっている時、おむつを変えなくちゃいけないとき。

それができないと、他クラスの応援をもらったり、パートで対応しなさいとなります。 さらに、保育園の開園時間は幼稚園に比べても長く、子どもと接する時間(コンタクトタイム)が長いため、普通の会社だと社食でランチなんて事はなく、子どもがぐずったら背中をさすりながら、おにぎりを頬張るなんて事も起きてしまいます。

やる気を失う評価制度

保育は本来クリエイティブな仕事です。

しかし、助成金に紐づいた配置基準から、そうした事を意識し実践し続けることは非常に困難であると言わざるを得ません。

多くの保育者が子どもの事はもちろん、保護者のことを真剣に考え、より良い保育を考えているのに、気づかない間に保育が作業化している園が増えていきます。

怪我をさせないように、汚さないように、という保育が実践され、子どもの「〜したい」よりも大人の「〜しなさい」が当たり前になり、本来子どもたち個人の尊厳を大切にした、子どもの気持ちに寄り添う保育から遠ざかってしまう。

しかも、行政などの立ち入り検査では、現場を知らない担当者がやってきて、園で実施した保育の質よりも配置基準が適正か?助成金は正しく使われているか?といったルールを守ってるかだけが評価されるので、保育の熱意さえも失われてしまう。

保育関係者だけでなく、みんなで保育を考え”続ける”

保育園同士は意外なほど他園や異業種との交流がありません。

隣の園の取り組みや保育方針、どんな日課をしているか?

僕自身も多くの保育内容で悩んできました。お昼寝せず寝ている子どもたちを起こしちゃう子どもをどうしたらいいか、ご飯で遊んじゃう子どもはどうしているんだろ?(そこに事務や経営まで入れたらキリがありません)。

保育園や保育者同士がつながっていったらと考えた事は一度や二度どころか毎日思っていました。

さらに言えば、保育士が考える発達を作業療法士の視点で考えるとどうなるのか?保護者対応におけるコーチングの対応や、園の環境づくりとアートの視点、経営者視点から見た保育・・・。

そんな事を考えるだけでワクワクします。

もちろん、配置基準や職場環境の問題はあり、それを解決する働きかけも大事ですが、まず現場からより良い保育を考え、全国とつながっていく。

さらに言えば、時代の流れと共に常識や価値観もどんどん変わっていくし、教育や保育だってそうした影響を受けていくでしょう。

何が正解で何が間違っているかと決める事は危険だと思っています。

「子どもはこういうものだ、こういう事を聞いた、誰かが言っていた。」でなく、みんなでより良い時代を作るために、健全な子どもの成長のために、「一緒に考えていこうよ!」という前提で、保育をもっと良くしたいと考える全ての保育者が、お互いを補いつつ成長し合い、充実した保育ができるようになっていったら、園単体でなく、日本の保育全体の質の底上げになっていく。

どうしたら、社会で子育てする文化を作れるのか?

ホイクタスは子どもの健全な成長を目指していきます。

そのために保育者が果たす役割は非常に大きい。

保育者が正しい保育を考え続け、健全に働ける環境を作っていくことは結果的に子どもの健全な成長に必要不可欠であると考えています。

保育現場には多くの課題があります。

だからこそ、保育士をはじめ多くの保育者、さらに、多く異業種、多様な方が関わって頂くことで、社会で子育てする文化の醸成につながっていく。

ホイクタスは保育ノウハウを共有し、見える化することで、この壮大な目標に挑戦していきます。

この活動にはより多くの方々の力を必要とします。

まずは、気軽に情報交換などお話しをさせて頂ければ嬉しく思っています。

一般社団法人ホイクタス 代表理事 石井大輔

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文章書くのが苦手と言いつつコラムも書いています。

■保育者を目指す学生の皆さん https://hoikutasu.com/articles/47

■つながるホイクタス https://hoikutasu.com/articles/41

■理想と現実ってなんだ? https://hoikutasu.com/articles/34

■ランニングと保育 https://hoikutasu.com/articles/28

■CIVIC TECH FORUM 2021と私 https://hoikutasu.com/articles/27

■保育者と創る保育革命 https://hoikutasu.com/articles/24

■ホイクの視点とは https://hoikutasu.com/articles/13

■リリース https://hoikutasu.com/articles/3

更新日: 2021年07月12日