ホイクタス・トーク!

main-visual

【第1回】優しいから、大変でも自己責任でもがんばっちゃう。

mainvisual.png

保育園の経営に携わり、51歳でIT業界へ。保育ノウハウ共有プラットフォーム「ホイクタス」を立ち上げた石井大輔。

子どもへの愛にあふれたツイートから人気に火がつき、YouTube、書籍の出版、講演、メディア出演など多数の現役保育士・てぃ先生。

保育の分野で活躍するふたりが、保育の現状と「ホイクタス」をじっくりと、そして率直に語ります!

  • teli-san

    てぃ先生保育士・育児アドバイザー

    ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は50万人を超える。YouTubeチャンネル登録者数も50万人以上で、保育士としては日本一のフォロワー数となっている。

  • ishii-san

    石井 大輔株式会社dott ホイクタスチームリーダー

    20年間、複数の保育園経営に携わり、考えてきた課題を解決するべく、51歳でIT業界に飛び込み、保育ノウハウ共有プラットフォーム「ホイクタス」を立ち上げる。
    「保育に関わる全ての人の未来を幸せにする」ために活動中。

「保育士って忙しすぎる!」そんなお話から、スタートです。

  • てぃ先生とまたお話ができて嬉しいです。
    今日はよろしくお願いします。

  • こちらこそありがとうございます。
    今日はよろしくお願いします。

  • ホイクタスにも、少しずつ保育士の方から投稿が集まってますが、でもやっぱりもっと盛り上げたいなって気持ちがあるんですよね。
    だから、保育士として積極的に発信されているてぃ先生からのご意見もお聞きしたいです。
    どうしたらホイクタスに、みなさんの声が集まると思う?

  • 僕が感じているのは、保育士ってアウトプットがへたな人が多いんですよね。
    もうこれに尽きると思ってます。

  • アウトプットね、たしかに。

  • 保護者との会話においても、連絡帳でも、自分の悩みを話すことも、ほんとはすばらしいことをたくさん考えているのに、伝えられていない。

  • これまで、てぃ先生とトークイベントなどでご一緒して、まさにそうだと思っていて。
    それって、考えるゆとりがないのも原因ですよね。
    どうアウトプットするのかすら、考えるひまがない。

  • そう。もっと余裕があれば深く考えたり本を読んだりして、 基礎的な知識をつけて土台をつくれる。
    そうすれば、自信をもって自分の意見も言えるはず。

  • そのために異業種の方と交流するとか。

  • 保育士も、元警察官とか、元会社員とか、多様なバックグラウンドの方が増えてますしね。

  • てぃ先生ははっきりと意見を伝えるタイプですよね。 保育園でもそうだったんですか?

  • 僕はもう、反乱分子です(笑)

  • あははは(笑)
    そうなの?

  • 僕の信念として、イヤな思いをしながら働き続けるのはきらいなんです。
    タイムカードを切ったあと、残業するのはダメですよね。
    おかしいですよね? って言っちゃう。

  • いいですね、僕はいいと思います(笑)
    でも、自分の考えに自信がもてないとか、やっていることが正しいかわからないとか、そういう人も多いです。
    ホイクタスにも「叱り方や褒め方がわからない」と悩みの投稿もあって。

    てぃ先生は、どう自分のやり方を見つけましたか?

  • 僕もまだまだ試行錯誤中ですが、まずは、さっきもお話しした、土台をつくること。
    一般論を勉強しないといけないと思うんですよね。

  • てぃ先生はよく「引き出しを多くする」ってお話ししてますね。

  • じゃあ、なぜそれができないか。
    結局は、余裕がないから。

  • やっぱりそこに行きつく。

  • 現状、保育士の働き方が
    ヒューマンパワーに頼りすぎてるんです。
    週案、月案も雛形があれば効率化できるのに、
    いつも一から手書きとか。

  • 業界あるあるですね。
    行事でもそう。

  • 保育士のみなさんって、もう、ほんとうに優しいんです。
    僕はたぶん優しくない(笑)

  • なるほど(笑)

  • 優しいから、大変でも
    文句言わずに自己犠牲でがんばっちゃう。

  • 行事も、がんばるほど忙しくて、忙しいからこそ、
    保育士同士のコミュニケーションも行事でしかやれないみたいな。

  • 保育士同士の話だと、たとえばおもちゃの貸し借りは1から100までフォローしなきゃダメ。
    じゃないと、わがままな子になるとか極論を言う人もいて。

  • そういう、自分の経験だけで「こうすべきだ」と決めつけてしまう「レッテル保育」を、どうにか変えたい。
    っていうのも、ホイクタスを始めるひとつのきっかけです。

  • 保育士としてプライドを持って働いている人はたくさんいます。みなさんそう。
    でも、自信を持っている人は少ない。

  • あるあるですね。

  • 子育てや保育に正解はない。
    でも、みんな答えを知りたいんですよ。

  • そうそう! ほんと、そうです。

  • やっぱり批判されるのって怖いんですよね。

  • まさにそういうことを、一緒に考えていきたいです。
    みんなもっと話をしようよ。
    大丈夫だからね! って。

第2回目につづきます。
次回は、ホイクタスに寄せられたお悩みを語ります。
どうぞヨロシク!